ストーリー(アイズの歴史)

1.長谷川商店誕生

アイズは、昭和47年(1972年)10月15日に「長谷川商店」として、長谷川昇(祖父)が袋物製造業を開業したことが始まりです。

福島県会津若松市出身の祖父には、縁があって伊賀の地で起業したいという強い信念がありました。
買ったばかりのワゴン車でパートさん5人とともに取引先の京都の縫製メーカーに通い、縫製の基礎を学びました。後、ミシンを購入し、長谷川商店を始動しました。

最初は無謀な挑戦とも思われましたが、祖父の弛まぬ努力とそれを信じてついてきてくれた従業員さんのおかげで、徐々に品質も向上し、大阪の問屋とも取引を行えるまでになりました。

当時、大学生であった栄津子(母)は、学業の傍ら自然と事業を手伝い、大学卒業後は長谷川商店に入りました。


2.長谷川商店に最大の危機!?

時代はバブル真最中、OEM業を中心に有名百貨店に並ぶほどの商品を作れるまでに成長、売上は右肩上がりとなりました。従業員数も15名へと拡大、ようやく祖父の念願であった自分の城(工場)を建設し、事業としては過去最高の時を迎えていました。

しかし、バブルがはじけたことにより経営状況は煽りを受けて悪化。さらには祖父が多発性脳梗塞を発症。3年間の闘病生活の末、亡くなりました。

一時は事業を縮小し、まずは二三(祖母)と栄津子(母)の二人を中心に長谷川商店を守ることから始めました。


3.アイズへの改名

二三(祖母)が二代目として事業継承し、それと同時に事業所を「長谷川商店」から「アイズ(Aiz)」へと改名しました。

「アイズ(Aiz)」の由来
・愛がいっぱい(商品に対しての愛情)
・eyes(広い視野に立って、世の中の流れを見る)
・会津(創業者:長谷川昇の出身地)


4.師匠Kとの出会い

当時の取引先の生産部には大阪でも表彰されるほどのバッグの縫製技術をもったKさんと言う方がおられました。ある日、アイズの窮地を知ったKさんから「これからは仕事の幅を広げるためには、革物の縫製ができやなあかん、覚悟があるなら教えてあげるで」と言っていただき、指導を受けながら、アイズは革物バッグの縫製を始めました。

革物は、一度針を落とすと、縫い直しができない等の難点が多々あり、苦戦の日々でした。

それから、年月を経て徐々に革物の縫製にも慣れ、現在は縫製するバッグは主に革物となっています。

このKさんとの出会いはアイズにとって大きな分岐点となり、危機を乗り越える機会にもなりました。


5.新たなる幕開け

康弘(父)はサラリーマンでしたが定年退職後、アイズに入り、二三(祖母)の高齢化に伴い、3代目として事業承継に至りました。

沙央(姉)、宗央(本人)はそれぞれ大学卒業後にアイズに入り、計4名で家族経営として新たなスタートを切りました。

さらにポストミシンやコンピュータミシン、腕ミシン等扱うミシンの種類も増え、設備も整ったことで本業のOEM業もたくさんのオファーをいただき、ありがたいことに毎日忙しくさせていただいています。


6.ブランド「MUNECHIKA」の創設

自身の夢であるブランド創設を叶えるため、休日に工場に行き、母からバッグ作りの基本を学ぶ日々が続きました。基本的な形のバッグから始め、使う素材も帆布生地や合皮から革へと扱えるようになり、少しずつですが作れるバッグの幅を広げていきました。

そしてついに、2022年、自身の名前であるブランド「MUNECHIKA」を創設しました。


 
 

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